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あなたが知らない15のアブサンのこと(2)

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あなたが知らない15のアブサンのこと(2)

8. アブサンが多くの国で禁止された時、遵法的なフランス人は、アブサンにかわってパスティスを開発した。しかしながら、国境を超えたところ、スイスの密造者たちは彼らの本質にたちもどるため、クリアなアブサンを密造した。それは、1910年から2005年までのことである。彼らは密輸入の税関手続きから逃れていたそう。しかしながら、税関はそのことを知っていて、分け前をもらっていたかもしれない!

9. アブサンはそもそも透明な蒸留酒として製造された。”vertes”(緑)色は、アブサンを製造するときの第二段階、ハーヴのはいった袋を浸すことからきている。透明でいて自然な緑色をしたアブサンは、1790年に製造されて以来、まさに本物のアブサンである。

10. 人工着色料または甘味料を使用したアブサンを製造する必要はない。19世紀末のフランスで製造された人工着色料を使用したアブサンは、最も品質の低いものと認識された。それは製造過程において、コストと時間を削減し、人工的に緑の色をつけたものだった。甘味料を使用したアブサンは、低品質商品以上の口当たりを出すために砂糖を使用していて、それはアブサンとは言えないもので、それは単に”リキュール”である。

11. バーなどで見られる、いわゆる”バーニング・リチュアル”(炎を出して行うアブサン儀式)には、歴史的根拠がない。

12. 1988年、EUが食品と飲料の添加物に使用を標準化したさいに、アブサンはヨーロッパで再合法化された。フランスでは1998 年になって、アブサン、正しくは「薬草アブサン・ベースの蒸留酒」が厳重な制限付きで許可されるようになった。

13. アブサンが幻覚症状(またそのようなもの)を引き起こすことはない。ゴッホが耳を切り落としたのは、アブサンによるものではない。アブサンは“ツヨン”を含んでいるが、それはニガヨモギに自然にある物質である。(“ツヨン”はヴェルモットやその他リキュール、セージにも含まれている)“ツヨン”効果を得るために多量のアブサンを飲んだとしても、アルコール中毒で死亡するだろう。

14. アブサンは現在、スイス、フランス、アメリカ、スペイン、ドイツなどその他多くの国で製造されている。スイスのみ、アブサンの製造を管理する規則がある。それは、蒸留されていなければいけないこと、そして人工着色料を使用していないこと。一方、フランスとアメリカでは、アブサンという単語はラベルに使用できない。(くわしくはこちらの記事をご覧ください!フランスではつい先日、許可されました!)

15. “Terroir” (フランス語で”地方”の意味)はスイスアブサンにとって重要な要素である。アルプス山脈の草地は、アブサンの原料になる植物にとって特に適している。

元の記事: www.distillnation.com