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MONKEY47 Sloe Gin

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MONKEY47 Sloe Gin

ブラックソーンはヨーロッパや北アメリカではよくある普通の生垣に生えている低木の植物です。冬に葉が落ち、春に花を咲かせ、秋に1円玉ほどの大きさの実をつけます。この実が”スローベリー”です。熟した実の見た目のかわいいさとは裏腹に、まずくてとても食べられません。ストロベリーやブルーベリーのように、ジャムにやパイにするにも適さない、落ちこぼれベリーなのです。しかし、ジンと砂糖と一緒に漬け込むと、酸味のある奥深い味わいを奏でます。この果実は、スロージンのために生まれてきたのかのようです。

スロー・ジンの歴史は非常に古く、18世紀まで遡ることができます。もともとはスロー・ベリーにジンと砂糖を漬け込んで作る酒。日本の梅酒のように、家庭でビンなどに入れて漬け込んで作られていました。イギリスでは体をあたためる飲み物として冬の寒い時期に愛飲されていたそう。アメリカに渡って、柑橘類やソーダで割ったリフレッシュな1杯となり、夏にも楽しまれるようになります。これがスロージンで最も有名なカクテルのスロージンフィズのはじまり。

アメリカでの1960,70年代は、スロージンにとってのスランプ期で、あまり人気がなかったそう。それはただの、甘くてシロップ状の人工的な味がする赤いリキュールで、原材料にスロー・ベリーすら使用されていませんでした。というのも、伝統的なスロージンのレシピがいつのまにか忘れさられ、本来の似せただけの粗悪なものになっていたのです。
しかし、近年になり、ジンを製造するメーカーが、18世紀の古いレシピを再現した正真正銘のスロージンの製造を開始するようになったのを皮切りに、今ではバラエティー豊かなスロー・ジンに酒屋さんやバックバーで出会うことができるようになりました。